2024年4月、アイスリーデザインには7名のエンジニアと2名のデザイナーが入社しました。
当社では、入社後3ヶ月間にわたって新入社員研修を実施します。
前半はビジネスマナーやプログラミングの基礎を学び、後半1ヶ月はデザイナーとエンジニアによる合同研修が行われます。
3ヶ月の研修を終えた6月の最終金曜日、合同研修で開発したアプリの発表イベントが開催されました。この発表会は、研修の成果を披露する場であり、彼らの熱意と努力の結晶を見せる貴重な機会となりました。
よく考えると、1ヶ月でアプリを開発してリリースする案件だなんて大変だなー、まあでも研修だしそこそこ動けば成功なんちゃう?(←誰?)と思っていた先輩社員は少なからずいたと思います。
とはいえ、会場には同僚や上司、さらには経営陣も集まり、新人たちの成果に期待が高まりました。新人たちが初めて手掛けたプロジェクトに対する熱意や創意工夫が詰まった発表会の模様をお伝えします。
合同研修の概要
まず初めに、合同研修の概要についてご紹介します。
合同研修のお題はこちら
『図書管理アプリを開発せよ!』
概要
図書管理アプリの開発〜リリースを行う。
・社内の本のストック管理
・主な機能は貸し出しや返却管理
開発期間
2024/06/03〜2024/06/28
手法
(アジャイル/スクラム)
メンバー
プロダクトオーナー:HR部
スクラムマスター:新卒1名/先輩1名
開発者:
フロントエンド:5名(デザイナー・エンジニア)
バックエンド:4名
テクニカルアドバイザー:先輩4名
デザインサポーター:先輩2名
この研修において求められること
プロジェクトを通して、以下を満たす図書管理アプリを実現する
- 機能要件のうちMustが最低限備わっている
- 正しく動作する
- 社内で利用できる
発表会の様子
この発表会では、以下のようなアジェンダで進められました。
- 問題と課題設定
- プロジェクト概要
- 振り返り
- 製品紹介
※以降、資料の一部を抜粋します
1. 問題と課題設定
プロダクトオーナーであるHR部の皆さんにヒアリングした内容のまとめ
現在の社内の書籍の状況は…
会社の財産である書籍が守れない
2. プロジェクト概要
チーム編成をし、役割を決めて、スケジュールと要件を決めたプロセスの説明もありました。
フロントエンドにはTypeScriptとNext.js、バックエンドにはLaravelとPostgreSQLを選定しました。
3. 振り返り
どうやって進めたのか、デザイナーチーム、エンジニアチームそれぞれから発表がありました。
(デザイナーチーム)
ロゴもゼロから作成したんですね〜(可愛い!)
(エンジニアチーム)
4. 製品紹介
いよいよアプリのデモンストレーションです!
質問タイム
(会場の様子)
Q1. 社内で運用していくと思いますが、追加要望があったら対応してくれますか?
A. はい。すでに、ある程度の課題もあり、追加したい機能もあるので順次アップデートしていく予定です。例えば、レビュー機能や人気順で並べ替えができるようにするなどアップデート予定のものはあります。
Q2. 同じ本が複数冊ある場合は、どういう運用になりますか?
A. ユーザー側と管理者側で表示を変えています。ユーザー側は一冊借りられるかどうかが分かればいいので、そのように表示させるようにしています。
Q3. 貸出期限は、何日に設定していますか?
A. 現状は借りた日から2週間に設定しています。今後は本ごとに設定できる機能を追加したいと考えています。
Q4. このサービスはいつから使えますか?
A. プロダクトオーナーと相談します笑
ユーザーアカウントを追加してから運用開始となります。
Q5. 返却の運用はどうなっていますか?
A.「返却する」ボタンでステータスを変えることができます。きちんと物理的に本を返却してください。
延滞中には毎日朝9時にメールが送られるようになっています。誰が返却したかの履歴は今後追加したいと考えています。
Q6. 延長したい場合はどうする?
A. 現状は借り直していただくことになります。
Q7. 借りたい本が本棚のどこにあるかはわかりますか?
A. 今後のアップデートで追加していきたいです。
Q8. フロントとバックエンドで繋ぎ込みでトラブルがあったと言っていましたが、どんなことがありましたか?
A. 認証部分でトラブルがありました。当初、違うサブドメインでやっていたので、全然繋ぎ込めなくて、その部分は先輩方に手伝っていただいて解決できました。
感想
・昨年の課題と比べてクオリティーが高いと感じました。
・デザイナー側のレポートにもありましたが、開発サイドのスケジュールに合わせてデザインを考えることの難しさを、ちょうど他社との打ち合わせでも話題になったばかりだったので、実際の業務で起こり得るリアルな体験をできたことは良かったんじゃないかなと思いました。問題を突破してこうやってアプリを開発できたことは素晴らしいと感じました。
(新卒エンジニアのコメント)
デザイナーは本当に大変なスケジュールでした。
通常は開発前にデザインを作ると思いますが、今回は研修期間という時間の制約もあり、デザインと開発が一斉にスタートだったところが難しい点でした。
デザイナーには1週間でワイヤーフレームから細かい部分まで作っていただいたので、デザイナーチームに感謝です!
(新卒メンバー)
さいごに
最後に、このプロジェクトをサポートしてくれた先輩社員の皆さんへ向けて、新卒メンバーからこのような言葉が贈られました。
謝辞
三ヶ月間の研修を終えて
ビジネスマナーなどの内部研修・面談など、私たち新卒に寄り添って色々なことをご教示いただいたHRの皆さん
毎日の朝会・夕会・日々のサポートなど、私たちのためにたくさんの時間を使ってくださったサポーターの皆さん
その他内部研修や、技術的なサポート・様々な相談に乗ってくださり、
私たち新卒とコミュニケーションを取ってくださった全ての社員の皆様本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!!
この研修期間中、先輩社員の皆さんは業務の合間に新入社員をサポートしてくれました。
社会人としての経験が浅い新入社員たちは、技術だけでなく社会人としての行動や心構えなども学んだ期間だったのではないでしょうか。
このように、社員の皆さんに感謝を伝えられるような素敵な彼らの将来が、とても楽しみです。